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  TU Delft(デルフト工科大学)
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[TU Delft] インクルーシブ・シティ
分野:都市設計
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分断を越えてつながる都市へ ― 不平等と分離を読み解き、都市デザインで未来を変える

このコースはデルフト工科大学から公開されている学習コース「 Building Inclusive Cities: Tackling Urban Inequality and Segregation 」を翻訳し、日本語字幕をつけたものです。

都市は、人々の暮らしや文化、経済活動の中心として発展してきました。しかしその裏側で、所得や教育、職業などの格差が都市空間に反映され、地域ごとに異なる機会や環境を生み出しています。世界の多くの都市では、富裕層が魅力的な中心地や沿岸部、高級住宅地に集中し、低所得層は郊外やアクセスの悪い地域へと押しやられる現象が進行しています。この「社会経済的分離」は、生活の質や教育機会、雇用、健康など、人生のあらゆる面に長期的な影響を与え、都市全体の持続可能性を脅かします

本コースでは、この都市の不平等と分離を理解し、解決策を構築するための知識とスキルを体系的に学びます。ジニ係数や解離指数など、国際的に使われる指標を用いた測定方法を身につけ、数値の裏にある社会構造を読み解きます。また、シカゴ、香港、ヨハネスブルグなど、世界各地のケーススタディを通して、地域ごとの歴史や政策、デザインがどのように空間的不平等を形成してきたかを探ります。

さらに、過去の都市計画や近年の取り組みを比較しながら、都市デザインが持つ「分離を緩和し、包括性を高める力」に注目します。緑地や公共空間、住宅配置、交通網の設計など、空間のあり方がコミュニティ形成や機会均等に与える影響を深く理解し、自分の地域に応用できる具体的なアイデアへとつなげます。
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本コースで得られる知見は、都市計画や建築、行政、地域活動など、さまざまな領域で活用できます。都市の未来をより公平で持続可能なものにするための第一歩を、この学びから踏み出しましょう。

前提知識
特別な専門知識は不要です。都市デザインや社会課題に関心があれば、どなたでも受講いただけます。統計や指標の基礎についても、講義内で丁寧に解説します。

受講対象者
本コースは、以下のような方々に最適です。
  • 都市計画、建築、地理学、社会学、公共政策などの分野に携わる方
  • 地域コミュニティやまちづくり活動に関心を持つ方
  • 都市の包括性や社会的公平性に興味がある方
  • 自治体職員、NPO・NGO関係者、シンクタンク・研究機関の方
学習目標
  • 都市の不平等と社会経済的分離の主な要因と相互関係を理解する
  • 分離の測定方法(ジニ係数、解離指数など)を習得し、結果を解釈できるようになる
  • 世界の都市事例を通じて、不平等と分離の影響を分析できる
  • 自身の地域における課題を評価し、解決に向けた都市デザインや政策提案を構想できる
学習内容
Module 0. はじめに:包括的な都市づくりを始める
01)0.1.1 ようこそ:包括的な都市づくりへ!
02)0.1.2 コースチームの紹介
03)0.2.1 学習目標
Module 1. 世界の分離問題
04)1.1.1 第1モジュールの概要
05)1.2.1 背景を設定する
06)1.2.2 なぜ分離が問題なのか?
07)1.3.1 世界の分離傾向
08)1.3.2 「グローバル分離」ブック
09)1.3.3 ケーススタディ:シカゴ
10)1.3.4 ケーススタディ:香港
11)1.3.5 ケーススタディ:ヨハネスブルグ
12)1.4.1 第1モジュールで学んだこと
13)1.4.2 くわしく学びたい人のために
14)1.5.1 フィードバック
Module 2. 分離の悪循環
15)2.1.1 第2モジュールの概要
16)2.2.1 ジニ係数での所得不平等の測定
17)2.2.2 分離の測定方法
18)2.2.3 解離指数での分離の測定
19)2.3.1 分離の悪循環
20)2.3.2 政策の対応
21)2.4.1 都市デザインにできること
22)2.5.1 第2モジュールで学んだこと
23)2.5.2 くわしく学びたい人のために
24)2.6.1 フィードバック
Module 3. 地域
25)3.1.1 第3モジュールの概要
26)3.2.1 地域デザインの基本原則
27)3.3.1 オランダにおける地域デザインの例
28)3.4.1 フィードバック
Module 4. 都市
29)4.1.1 第4モジュールの概要
30)4.2.1 パフォーマンス特性
31)4.2.2 分離の解消
32)4.3.1 包括性と分離へのアプローチ分析 (I)
33)4.3.2 包括性と分離へのアプローチ分析 (II)
34)4.4.1 フィードバック
Module 5. 近隣
35)5.1.1 第5モジュールの概要
36)5.2.1 近隣と公共空間デザインの基本概念
37)5.3.1 近隣と公共空間デザインの分析
38)5.4.1 フィードバック
Module 6. 総括
39)6.2.1 ありがとうございました!
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分野 都市設計
前提となる知識 とくになし
想定学習時間 5時間
修了認定テスト
修了証書発行
なし
オープンバッジ
発行
なし
受講期間 期限なし
講座サンプル
講師
  • Maarten van Ham ( info
  • Tanja Herdt ( info
  • Leo van den Burg ( info
  • Rūta Ubarevičienė ( info
  • Birgit Hausleitner ( info
  • MaartenJan Hoekstra ( info
  • Mariette Overschie
    – Course Coordinator ( info
本コースは、SpringerOpen刊行書籍『Urban socio-economic segregation and income inequality: A global perspective』の編者と、QS世界大学ランキング建築分野第2位のデルフト工科大学(TU Delft)都市デザイン部門のシニア専門家らが担当します。長年の研究と実践経験に基づく知見を、わかりやすく解説します。
翻訳ボランティア
謝辞

本コースの日本語翻訳は、下記のボランティアの方々の全面的なご協力によるものです。ここに厚く感謝申し上げます。

足立有紀様、天野史子様
大山広美様、加藤さやか様
川北芽依様、五島寛子様
近藤出保様、坂田里絵子様
坂部乃藍様、柴田杏様、染谷広幸様
橘 幹夫様、谷口由樹様
中尾あき子様、中島 唯様
永田優衣様、野島由美様
馬場 慶子様、福田謙次様
福田清乃様、藤岡麻子様
藤島智子様、藤島ちひろ様
藤島大地様、藤田麻衣子様
古山雄光様、前田政夫様
松村泰起様、三田仁様
安田光伯様
(50音順)
権利関係
この講座はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で提供されています。
Creative Commons logo with terms BY-NC-SA.
Building Inclusive Cities: Tackling Urban Inequality and Segregation
Tu Delft(デルフト工科大学)
オランダ最古の工科大学で、ヨーロッパでも非常に高い評価を受けている名門校。土木工学、建築、航空宇宙学などがとくに有名。大学のロゴはギリシャ神話にある「プロメテウスの炎」を表しています。
https://www.tudelft.nl/


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