米国マサチューセッツ州、チェルシー。たくさんの人たちが食糧をもとめ、フードバンクに並んでいます。経済危機のため、物価がはげしく高騰しているのです。フードバンクの担当者たちも、供給する食糧の不足を心配しています。

アフガニスタンでは、失業や貧困が進み、物価の上昇も続いています。銀行は閉鎖しており、生活や業務に大きな影響が出ています。戦争の不安も追い打ちをかけていて、国外へ出ていく人も増えています。しかし、政府は有効な対策を行おうとしていません。

香港のネイリストたちが、低収入の年配の方に無料でペディキュアを行なっています。足の指をきれいにして治療することは、見た目がよくなるという意味以外に、健康習慣の改善に大きな効果があるのです。歩くことが楽になり、外に気軽に出歩けるようになります。

ロサンゼルス。ホームレスの人々に待機住宅が提供されています。彼らはこのあと「恒久支援住宅」に移り、医療やカウンセリングなど、さまざまなサービスを受けることができます。ユニークなのは「恒久的な支援」ということです。今までの施策では、時期が来れば施設を出ていくことになり、ホームレス状態にもどることが多いのです。

アフガニスタンで行われている「児童婚」。戦争や気候変動により、貧困や飢えに直面した家族が、自分の子どもたちをまだ幼い時にお金で売らざるを得ない状況が続いています。国際連合世界食糧計画（WFP）は、深刻な食糧不足がまだまだ続くと警告しています。

中央アフリカ共和国のピーナッツ農家の人たち。彼らには、ピーナッツの生産以外に、戦わなければならないことがあります。反政府グループによるゲリラ戦や、路上での強盗などにあうおそれがあり、売価の高い中央市場に製品を持っていけないのです。そのため、ピーナッツを加工して、付加価値を高くして販売することを模索しています。

アフガニスタンでは、家族を養うため、臓器を売る人が増えています。タリバンの攻勢による何十年にわたる戦争の後、国が財政危機に陥っているのです。人々はお金も仕事もなく、多くの借金もかかえています。子どもを売るか、腎臓を売るか、という事態も起こっています。

統計によると、アルゼンチンの貧困率は37％と言われています。不利な国際条約との締結やインフレなどの影響で、社会状況が悪化し、人々の収入も減っています。ブエノスアイレスでのこのデモは、中央政府に対して、食べ物や医薬品の安定供給を訴えています。

インドではパンデミックの影響で、１年間に２億３千万人以上の人が貧困に追い込まれました。職場の閉鎖も続いており、仕事にいつ復帰できるかもわからず、多くの人が家賃や請求書の支払いに苦しんでいます。Jogani さんは、家計の出費をまかなうため、大切な金の結婚腕輪を売りに来ました。

リオデジャネイロの貧民街のひとつ、Manguinhos にある都市菜園。ラテンアメリカでもっとも大きい施設です。地域に食べ物を安価で販売し、託児所や保護施設などには寄付しています。この施設はまた、仕事のない地域の住民に、仕事を提供するという役割も果たしています。